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前処理・脱脂・素地調整の役割 |
| 素地表面の汚れ、さび、油分などの除去が十分でないと、ふくれ、剥離、錆の発生の原因になってしまうことがあります。そのために、この作業は塗膜の基本的な性能を発揮するためには、極めて重要な工程になっています。 |
問題点と解決方法 |
| (1)平滑性 |
あまりに表面が、平滑すぎると塗膜の密着が悪くなります。そのため、ある程度表面を荒らしておく必要があります。特にアルミなどは、この傾向が強く出ます。非鉄製品に関しては、素地荒らしを必ず行っております。
また、素地の凸凹を修正するパテ埋めは、あまり厚くしてしまうと膜厚の平均を失い耐久性に問題が生じるので注意が必要です。この部分は、まさに長年のカンで職人の技能がモノをいいます。 |
| (2)付着物 |
素地の金属表目の汚れは、下記が挙げられます。
・金属酸化物
・無機性物質
・オイル
・研磨油
・グリース
・鉱物油
・水滴
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これらは、塗膜の密着性を妨げ、剥離やはじきの原因になりますので完全除去をしなければなりません。そのために、脱脂完了時での目視チェックを行っています。不十分な場合、再度脱脂を行います。
また、不純物除去のために表面を研磨もしくは、エア払いを行っております。 |
| (3)その他注意事項 |
・薄板の高温から焼き時の熱変形
・アルミ・亜鉛の苛性ソーダ洗浄時の金属腐食
・アルカリ液中の鉱物油分が多くなった場合に脱脂能力の低下 |
| (4)形状 |
| 複雑な形状の製品ほど、素地調整や塗装作業が難しくなります。その分、注意が必要です。どうしても、難しい場合には、外観に影響がない程度に捨て穴を作る場合もあります。 |
| (5)重量物 |
| 板厚等で重量がかさむ場合、素材の温度がなかなか均一になりません。その場合、適度に乾燥時間を長くしてその調整を計ります。 |
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下塗りの役割 |
金属素地の錆止め及び塗膜の密着性を目的とします。 |
塗料の種類 |
| (1)エポキシ樹脂プライマー |
| 2液特殊エポキシ樹脂をビヒクルとし、特殊サビ止め顔料を配合した常乾サビ止め塗料です。特殊エポキシ樹脂の配合により、2種ケレン処理の鉄面及び、ジンクリッチ塗面、亜鉛メッキ面、アルミニウム面、ステンレス面等に対して優れた付着性を発揮します。また、各種上塗塗料(アルキッド樹脂系=フタル酸、塩化ゴム系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系など)の塗料を重ねる事が出来ます。従来の2液エポキシ樹脂塗料と同様に強靭な塗膜を形成しますので、塗替え周期を大幅に向上させる事が出来ます。
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| (2)ジンクリッチプライマー |
| 2液エポキシ樹脂と高純度の亜鉛末で構成された常乾ジンクリッチペイントです。亜鉛による電気化学的な防食効果により、非常に優れた防食性能を発揮します。屈曲、衝撃に耐え、付着性、耐磨耗性に優れ、また高い耐候性を保持していますので、長期曝露(6ヶ月程度)に耐えます。下塗(サビ止め)塗料には、合成樹脂系(エポキシ樹脂、塩化ゴム樹脂、ウレタン樹脂等)を適用します。
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問題点と解決方法 |
| (1)塗り残しのチェック |
| 下塗りの塗り残しは、塗膜性能に重大な欠陥を生みます。規定の膜厚がきちんと塗装されているかどうかを確認することが重要です。下塗りがされていないということは、上塗りとの密着が出来ないということです。塗装がはがれる可能性があるわけですから、これはチェックは非常に重要であるといえるでしょう |
| (2)素地にさびが付着いるか |
| 素地に異物が付着していては、完全な密着は不可能です。特に錆が付着している場合は、それを完全に除去しなければなりません。錆は、塗装にとって最大の敵なのです。 |
| (3)塗料の攪拌 |
| 塗料の攪拌が十分に行われないと、塗料缶の中で成分が偏ってしまい、本来の性能が発揮できないことがあります。都度、攪拌し成分が沈殿しないようにすべきなのです。 |
| (4)ナガレ・タマリの有無 |
| 下塗りでのナガレやタマリは、そのまま上塗り時に表出してしまいます。上塗りがどんなに塗れていても意味がなくなってしまうのです。下塗りだからと言って検査や塗装の手を抜かず、確実に処理していくことが重要です。 |
| (5)素地の乾燥状態 |
| 前処理の段階で、乾燥が十分でなかった場合、様々な問題が発生する可能性があります。水分が残っていれば、ふくれやハガレの原因になります。形状によっては、どうしても乾燥しきれないものがあるかもしれません。試し塗りの際に、問題をつぶしておくことが必要でしょう。 |
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上塗りの役割 |
| 上塗りは、塗装の美しさを演出させるための塗装です。この仕上がり具合によって、美としての製品価値が決まってきますので、非常に神経を使う工程です。 |
塗料の種類 |
| (1)焼き付けメラミン系塗料 |
(2)2液ウレタン塗料 |
メラミン系合成樹脂をベースにした焼付型塗料。色彩が非常に鮮やかで、メラミン樹脂特有の光沢を持ち透明度、硬度、付着性、光沢及び電気絶縁性に優れている。 塗装方法は、スプレー、静電、浸付など、いずれも可能で作業性が優れています。 |
ポリオール化合物(主剤)とポリイソシアネート化合物(硬化剤)を主成分とした二液性ポリウレタン樹脂塗料。主剤と硬化剤の反応により形成した塗膜は硬度が極めて高く、しかも弾力性が有り、耐水、耐薬品、耐溶剤性など、多くの優れた性能を持っている。また光沢、肉持ちが良い。 |
| (3)エポキシ系塗料 |
(4)プレコート用塗料 |
| エポキシ樹脂を主成分とした塗料で、硬度がきわめて高く、付着性、耐薬品性が卓越しており、耐水性、耐熱性など優れている。また付着の悪い亜鉛、銅、真鍮、アルミニウム合金、に対して密着性が良い。常温乾燥タイプ、焼付タイプ等がある。 |
プレコート(前持って塗装された鋼板を成形加工した後組み立てる方法)鋼板に使用される塗料。ほとんどは鋼板メーカーで専用の塗装ラインにて塗装、焼付がおこなわれている。 樹脂系は、エポキシ変性ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂等、短時間焼付タイプが使用されている。 |
| (5)フタル酸系塗料 |
(6)電着塗料 |
酸化重合して塗膜が硬化して行くアルキド樹脂塗料。乾燥に時間がかかるなどの理由から使用量が減っている。また、塗料付着物を入れた容器が体積熱により自然発火する。 家電製品、自動車部品、農機具、建材に使用されている。 |
電着塗料は,その成り立ちや機能から建築内装用などと並んで最も早くから導入された水性塗料である。初期はマレイン化油などにより導入したカルボキシル基を,アミンなどで中和されたアニオン型が主として用いられたが,現在では耐食性に優れる酸中和型のカチオン型が自動車用途では主流となっており,アニオン型は住宅用サッシなどのアクリル樹脂系塗料として主に使用されている。 |
| (7)アクリル系塗料 |
(8)粉体塗料 |
| アクリル系合成樹脂を主成分とした塗料。耐汚染性、耐油性、耐候性が非常に良く付着性、強勤性など多
くの優れた性能を持っている。またメッキ、軽金属に対しても優れた付着性を持っている。焼付は低温タイプ、高温タイプが有る。 |
有機溶剤や水などの溶媒を含まず、塗膜形成成分のみで構成された粉末の塗料で、家電製品、自動車部品、鋼製家電、建材、配電盤、農機具、水道管等に使用されている。樹脂タイプは、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂、これらの混合物等がある。特徴としては、有機溶剤をまったく使用しなく、リサイクル性に対しても優れている。 |
| (9)ポリエステル系塗料 |
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| 特殊ポリエステル樹脂を主成分とした塗料。硬度が極めて高く、付着性、耐薬品性が卓越している。また付着性の悪い亜鉛、銅、真鍮、アルミニウム合金に対して密着性が良い。 |
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よくある塗装の不良点 |
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